ヨガはエクサササイズと思ってる人も多いけど、実は精神的な教えもたくさんあります。
ヨガスートラとは昔書かれた実用書で、「幸せになるにはどうするか」が書いてあるんです。哲学書みたいな感じ。自分で自分を客観的に見ることで、縛られていた考えに気づいて本当の自分に近づいていく・っていう感じです。
ヨガスートラ は現代の「セルフマネジメント書」であり「ストレスマネジメント書」です
こんにちは。ヨガインストラクターのOriental Moonです。
ヨガスートラという言葉(本)を聞いたことはありますか?
ヨガに興味がある方は聞いたことがあるかもしれませんね。
私はヨガを15年ほど前からしていますが、スポーツジムやヨガスタジオのレッスンに出ていた頃はこのことは知りませんでした。
最初はダイエットのために通っていてヨガは、しなやかな身体を作れる、エクササイズのひとつだと思っていたんです。
でも、ヨガのレッスンが終わるたびに、
憑き物が落ちたような、
心が軽くなるような、
他の有酸素運動とは違う爽快感を感じていました。
ヨガについてもっと学びたかった私は養成講座へ通いヨガスートラを読みました。
そこで初めて、ヨガは精神的な教えもあるんだということを知りました。
ヨガは心を整える手法
心と身体はつながっている
【ヨガスートラの意味】
サンクリット語で
「糸をつなぐ」という意味です。
パタンジャリによって書かれた
現代ヨガの教典です。
195句の短いスートラ文から成り立ち4章に分かれています。
経典というと、難しいの?!と思ってしまいますが
これはどのようにしてヨガを実践していけば良いかをわかりやすく書いた実用書です。
サマーディ(純粋意識・三昧)に近づくため幸せとはなにかを考えさせてくれます。
心のコントロール方法も書いてあり
瞑想の教科書でもあります。
ヨガはポーズだけではない
ヨガスートラ はストレスを受けた自分を客観的に捉え対処できる
現代版セルフマネジメントの書なのです。
「ヨガ」というとアーサナ(ポーズ)が一般的なイメージで
エクササイズのひとつと思っている人も多いかと思いますが、
ヨガはポーズだけではありません。
八支則と言われる体系がありそれらはヨガのほんの一部です。
ヨガのポーズは八段階中の3番目のステップになります。
身体を整えると、心も整う。
これらは相互関係にあるのですね。
ヨガスートラには何が書いてあるの?
ヨガの八支則
ヨガの八支則とは「サマーディ」に向かう8つのステージです。
これらは一歩ずづ進み、同時に起こることもあります。
いつも、心にこの八支則を持つことで
自分の心を確認し、幸せになることができます。
1ヤマ
他人やものに対して守るべき行動、禁戒
2二ヤマ
自分に対して守るべき行動、歓戒
3アーサナ
坐法。いわゆるヨガのポーズ
4プラナーヤーマ
呼吸をコントロールし、プラーナ(エネルギー)を取り入れること。
5プラティヤハーラ
感覚を封じ込め、周りが気にならなくなること
6ダーラナ
集中、凝念。
7ディヤーナ
瞑想
8サマーディ
悟り、三昧
ヨガスートラ は、幸せを教えてくれる書
3つの幸せ
人の幸せには3つの種類があると考えられています。
1セロトニン的幸せ→健康
2オキシトニン的幸せ→他者とのつながり
3ドーパミン的幸せ→お金、物欲、勝利
幸せというのは人それぞれですが
「いつも心が安定していること」だと、私は思います。
自分の心をコントロールできれば、
人生は素晴らしいものになると思うのです。
もっと!もっと!もっと!欲しい脳
3つの幸せの形をあげましたが
3のドーパミン的幸せは、エスカレートしていきます。
例えば、副業をしたいと思ったとして。
最初は10万円だけでも稼ぎたい。
でも、10万円稼いだら。。もっと欲しくなる。
20万、30万、50万、、、
100万円でも足りない。
500万、 1000万!!、3000万!!!
もっと、もっと!!!!!
もっと欲しい!!!!
これはどんどん増えていきます。
人間、誰でも同じ。
ドーパミンは満足を知らないのです。
ものも同じ。
スカートを一枚買ったら
それにあうブラウスが欲しい。
やっぱり、ジーンズもいるよね、
Tシャツも・・・
どんどん、どんどん、増えていきます。
そして厄介なことには
私たち人間は
一度何かを手に入れると手放したくない。
手放すのが怖いのです。
実際、幸福学の研究でも
年収800万を超えると
人の幸せは変わらないという結果も出ています。
もし、今の幸せに不満がある、不安があるなら?
ヨガスートラを読んでみてください。
ヨガスートラは、気づかないうちに私達を縛っている考えを解いてくれるヒントが書かれています。
ヨガスートラ で心の浄化
すべては自分を整えることから
私がヨガスートラ を読んでいて思うのは
一番大切なのは、まず自分を整えるということ。
ヨガスートラ の中でパタンジャリ氏はヨガをこのように定義しています。
チッタ・ヴリッティ・ニローダ
「心の作用を止滅することが、ヨーガである」
パタンジャリ
何が起こっても静かな心を持つには
まず考えていることを知ることが必要です。
自分が無意識に考えていることを知る
自分の心を落ち着けて
キレイな心を持つ。
ヨガスートラを読み、実行すると
言動、言葉、思考を日頃から一致させることを心がけたり、
自分に正直に生き心が穏やかな状態でいることを
大切にできるようになります。