2021年10月から東京女子医大東洋医学研究所クリニックで漢方診断を受け、漢方薬を飲み始めました。
今回は約3ヶ月の診察でに処方された薬と症状、診断や経過についてのまとめを書いてみたいと思います。
・漢方診断ってどんな感じ?
・どのくらいのペースでどんな漢方薬を飲んでいるの?
・胃弱・冷え性、プレ更年期に効く漢方薬は?
などの内容です。
3ヶ月で漢方は効いたのか
この症状はプレ更年期?!
まずは、私についてですが年齢は40代半ばです。症状は主に胃弱と冷え。胃の動きがあまりないような気がして、胃もたれがあり食欲が少ないことと、生理痛、頭痛が時々出るようになり、少し前までは生理痛は全くなかったので、更年期の症状なのかな?と気になってきました。
年齢ー40代半ば
・胃弱
・冷え
・以前にはなかった生理痛
・時々、頭痛
更年期は35歳から始まるそうです。(個人差あります)
35歳から45歳はプレ更年期
45歳から50歳は更年期前期
50歳から55歳は更年期後期
先生に更年期なのか聞いてみたら「かもしれないですね」とのことなのでどこまで更年期なのかは不明ですが。
私の場合、一般的にはもうプレ更年期〜更年期前期に差し掛かるくらいですね。
結果
漢方診断は2〜3週間おきにに受診。その都度次の回までの漢方薬を処方してもらい飲みました。
結果ですが、症状は改善しています!胃もたれもほとんどなくなり、食事の時間にお腹が空くようになりました。食事をきちんと摂ることができるので体調も良く、頭痛もほぼなくなりました。
他の生活はほとんど変えていないので漢方のおかげだと思っています。
夫も漢方4ヶ月目になりますが、劇的に体調が良くなり、肩こりがなくなりました!
月ごとの漢方診断と、処方された薬を紹介しますね。
漢方診断1ヶ月目
初診のようす
初診の前には、問診票を書いていきます。
健康診断の結果やお薬手帳も持っていくと、今の状態や飲んでいた薬などわかって良いようです。
そして漢方診断では、毎回診察時にこれらの診察があります。
血圧
脈
舌診(面と裏を見る)
お腹を押す(胃と腸?)
足が冷えているか
これらの触診などをもとに、あとは自覚症状として自分が感じていること、症状などを先生に話すと、それに合った漢方薬を処方してくれて2〜3週間飲んでみるそして、薬を調整し繰り返し、という感じです。
最初の診断時に提出する問診票(これは一部です)
1回目ー香蘇散
最初に処方されたのは香蘇散【第2類医薬品】ツムラ漢方補中益気湯エキス顆粒でした。別の先生ですが、夫も1回目同じものを処方されていました。
朝と夜食前30分前の1日2回服用。
【香蘇散】
胃腸が弱く、頭痛、めまい、耳鳴りなどを伴う更年期神経症、新京成月経困難症にも用います。胃腸の弱い人の風邪、蕁麻疹にも用います。
(処方箋より)
2回目ー桂枝湯
香蘇散を飲み始めて数日経った頃、食後手の甲や首に少し湿疹が出るようになりました。薬局に確認したところ、そのような場合は薬は飲むのはやめて、一度先生に診てもらうように言われたので、予約を早めて診ていただきました。
漢方は生薬なので、アレルギーでもない限り湿疹など出ることはないようですが、念のため桂枝湯を処方してくれました。
ということで、香蘇散から桂枝湯【第2類医薬品】ツムラ漢方桂枝湯エキス顆粒へ変更。
朝と夜食前30分前の1日2回服用。
【桂枝湯】
微熱、悪寒、頭痛が取れずに自然に汗が出るときの風邪に用います。疲れやすく、微熱、悪寒がある神経痛、関節、リウマチに用います。
(処方箋より)
漢方診断2ヶ月目
1回目ー香蘇散、真武湯
湿疹も落ち着き、桂枝湯も良かったのですが、やっぱり香蘇散を飲んだ時に足の先が温かくなる感じの方が良かったかも?湿疹は疲れが原因だったのかもしれない、と先生に伝えると再度香蘇散を処方してくれました。
今まで漢方薬を飲んでいい思い出がなかったので、メンタル的にビビっていたのかもしれません。先生に申し訳なく思いましたが、嫌な顔ひとつせず話を聞いてくれました。
2ヶ月目の2回目には真武湯も加わりました。
朝と夜食前30分前の1日2回服用。
【香蘇散】
胃腸が弱く、頭痛、めまい、耳鳴りなどを伴う更年期神経症、月経困難症にも用います。胃腸の弱い人の風邪、蕁麻疹にも用います。
(処方箋より)
【真武湯】
胃腸の弱い人の下痢、腹痛、消化不良、倦怠感、手足の冷えなどの症状を和らげます。めまい、体の動揺感、動悸などの症状を和らげます。
(処方箋より)
2回目ー香蘇散、真武湯、葛根湯、紫苓湯、ラックビー
前の週に焼肉を食べに行ったらお腹を壊し、風邪もひいてしまいました。なので、メインの香蘇散、真武湯に加えて風邪に効く葛根湯と、お腹の調子を整える紫苓湯、整腸剤のラックビーを処方してくれました。
3〜4日ほどで風邪とお腹の調子は回復したので、また香蘇散と真武湯に戻りました。
朝と夜食前30分前の1日2回服用。
その後体調は回復しましたが、葛根湯はなんとなくお腹がキリキリして・・たまたまかもしれませんがこの時の私には合わないと感じました。
ちなみに、葛根湯は風邪薬と思っている人が多いようですが、そうではないみたいですね。
【香蘇散】
胃腸が弱く、頭痛、めまい、耳鳴りなどを伴う更年期神経症、月経困難症にも用います。胃腸の弱い人の風邪、蕁麻疹にも用います。
(処方箋より)
【真武湯】
胃腸の弱い人の下痢、腹痛、消化不良、倦怠感、手足の冷えなどの症状を和らげます。めまい、体の動揺感、動悸などの症状を和らげます。
(処方箋より)
【葛根湯】
風邪のひき始めなどの悪寒、発熱、頭痛、項背部のこわばり、肩こりなどを抑えます。頭、首、方、胸(乳房)などの痛みや炎症を和らげます。蕁麻疹のかゆみ、腫れ、赤みを和らげます。
(処方箋より)
【紫苓湯】
吐き気、食欲不振、のどの渇き、尿量の減少などをともなう水様性の下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみなどに用いられます。
ツムラHPより
漢方診断3ヶ月目
1回目、2回目ー香蘇散、真武湯、ビタミン剤
夏頃から顔にできていた湿疹が治らず、悪化していたので漢方の診察時に先生に相談したところ、いつもの香蘇散と真武湯に加えて、ビタミンB6,B2,Cを処方してくれました。
朝と夜食前30分前の1日2回服用。
3ヶ月目はよく眠れたし調子が良かったので、漢方薬は先月と同じものを続ける形になりました。もう1ヶ月以上飲んでいるのでそろそろ変わるのかな?とも思いましたが、調子が良ければそのまま続けるケースも多いようです。
【香蘇散】
胃腸が弱く、頭痛、めまい、耳鳴りなどを伴う更年期神経症、月経困難症にも用います。胃腸の弱い人の風邪、蕁麻疹にも用います。
(処方箋より)
【真武湯】
胃腸の弱い人の下痢、腹痛、消化不良、倦怠感、手足の冷えなどの症状を和らげます。めまい、体の動揺感、動悸などの症状を和らげます。
(処方箋より)
〜現在
香蘇散、六君子湯
12月は忙しかったので、年末は時間をたっぷりとってゆっくりしようと思っていたら、気が緩んだのかいきなり風邪をひいてしまいました。年明けから寒さのせいか胃の調子がイマイチ・・
食べ過ぎてはいなかったので疲れかと思っていましたが、香蘇散を残して真武湯はやめ、新しい漢方薬【第2類医薬品】「クラシエ」漢方六君子湯エキス顆粒 45包を処方されました。
朝と夜食前30分前の1日2回服用。
この六君子湯がとても効いていて!
数日後から食欲も胃の調子も戻り、なんだか元気になってきました。胃が気持ち悪いと何をしても楽しめず、どんよりしてしまうので、グットタイミングで良い薬を出してもらい、先生に感謝です。
【香紫散】
胃腸が弱く、頭痛、めまい、耳鳴りなどを伴う更年期神経症、月経困難症にも用います。胃腸の弱い人の風邪、蕁麻疹にも用います。
(処方箋より)
【六君子湯】
胃腸が弱い人で、食欲がなく、みぞおちが使え、疲れやすく手足が冷えやすい人で次の症状によく効きます。胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良。
食欲不振や胃もたれなど現代人の胃腸の不調に。やせ型で顔色が悪く、冷えやすく、みぞおちのつかえ、全身倦怠感のある人の食欲不振、胃もたれ、胃痛、嘔吐などが処方の目安とされています。胃下垂、消化不良などにも用いられます。
処方箋、ツムラHPより
漢方に助けてもらい、自分の身体をケアする
3ヶ月に飲んだ漢方薬まとめ
以上が、私が約3ヶ月飲んでいる漢方薬と、現在の様子になります。
漢方薬名 | 薬の説明 |
---|---|
香蘇散 | 胃腸が弱く、頭痛、めまい、耳鳴りなどを伴う更年期神経症、月経困難症にも用います。胃腸の弱い人の風邪、蕁麻疹にも用います。 |
桂枝湯 | 微熱、悪寒、頭痛が取れずに自然に汗が出るときの風邪に用います。疲れやすく、微熱、悪寒がある神経痛、関節、リウマチに用います。 |
真武湯 | 胃腸の弱い人の下痢、腹痛、消化不良、倦怠感、手足の冷えなどの症状を和らげます。めまい、体の動揺感、動悸などの症状を和らげます。 |
紫苓湯 | 吐き気、食欲不振、のどの渇き、尿量の減少などをともなう水様性の下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみなどに用いられます。 |
葛根湯 | 風邪のひき始めなどの悪寒、発熱、頭痛、項背部のこわばり、肩こりなどを抑えます。頭、首、方、胸(乳房)などの痛みや炎症を和らげます。蕁麻疹のかゆみ、腫れ、赤みを和らげます。 |
六君子湯 | 胃腸が弱い人で、食欲がなく、みぞおちが使え、疲れやすく手足が冷えやすい人で次の症状によく効きます。胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良。 |
やっぱり身体は全て繋がっていて、いかにうまく消化、吸収、排出していくかが大切ですよね。漢方はそこを改善し、滞りを緩和したり、流れを良くしてくれるのではないでしょうか。
空腹時に漢方薬をお腹に入れると胃がふわっと温かくなって気持ちがいいです。
もし、漢方を飲んでいなくても朝起きたら白湯を飲むだけでも◯!アーユルヴェーダでもアグニ(消化力)はとても重要視されていて、朝、一杯の白湯を飲むことで胃が温まり、内臓が温まり、消化力を上げると言われています。
漢方薬を飲んでいてよかったこと
漢方診断は2〜3週間ごとに受診し、前回の診察からの自分の体調を説明するので、自然と身体に入れるものや体調に気をつけ、変化に気づくようになります。
私は食事、体重、運動、生理など全てアプリで記録しているのですが、その傾向を見て客観的に自分の調子を把握することができます。
お医者さんは診断し、漢方薬は処方してくれますが、生活や食事の指導などはありませんし、私がたまたまその時に話した内容によって薬も変わってくるように感じるので、自分の健康管理は自分で!が基本と思っています。
まだ漢方を始めて数ヶ月なので季節によっての体調の変化なども出てくると思いますが、自分をホリスティックに整える手段のひとつとして、続けていきたいと思います。
(服用中の漢方薬については個人的な記録になりますので参考までにお読みくださいね)