40代になると、疲れやすくなったと感じることはありませんか?
疲れやすい
疲れが取れない
実はその疲れ、自分で作っていたかもしれません。
今回は早稲田メンタルクリニックの院長 益田祐介さんがYoutubeで紹介されていた「疲れやすい身体を改善する方法、疲れやすい人の特徴と認知の修正方法」をまとめました。精神科のお医者さんが独自の視点から「疲れやすい原因」と「対策」を教えてくれています。
早稲田メンタルクリニックの院長 益田祐介氏とは
益田祐介氏は早稲田メンタルクリニックの院長です。
自衛隊の医学部「防衛医大」卒業。早稲田駅徒歩1分のこのクリニックは、心理療法や薬物療法などの精神医学的アプローチを通じて、患者のメンタルヘルスの改善を支援しています。益田祐介氏は、精神科医としての専門知識と経験を持ち、疲れやストレス、うつ症状などのメンタルヘルスに関する問題に取り組んでいます。彼の指導の下、早稲田メンタルクリニックは患者の心の健康と幸福を促進するための包括的な治療を提供しています。
登録者数43万人のYoutubeチャンネル「精神科医がこころの病気を解説するCh」ではありきたりな説明とは違う、独自の視点からアドバイスをしたり、自助会も運営しています。
こんなお医者さんがたくさんいたら、日本は変わるんだろうな〜と思ってしまいます。
チェックすべき無意識の行動ーあなたは何個当てはまっている?
疲れやすい人が考慮すべき要素として、以下の8つがあります。
- 食事のバランス
- アルコールの摂取量
- 便の様子
- 睡眠時間と質
- 休息の取り方
- 適度な運動
- 年齢や身体の病気の有無
- ストレスの管理
これらの要素を見直すことで、疲れにくい身体を作ることができると益田氏は説いています。また、疲れやすさに合理的な行動が取れない場合、脳の「予測する脳」という概念を考えることが重要であり、自己評価やストレスへの対処方法も注目です。
でも、これらの要素や概念は一朝一夕で解決するものではなく、総合的なアプローチと時間をかけて取り組む必要があることに留意すべきとも言われています。
食事のバランス
食事のバランスは取れていますか?
「疲れやすいんです。でもダイエットしているけど・・」
・・・貧血。疲れやすくなるに決まっていますよね。
ちゃんとバランスよく3食食べることは疲れにくい身体を作るのに必要不可欠です。
アルコールの摂取量
アルコール、がぶ飲みしていませんか?
「疲れやすいんです。毎晩お酒飲んでるけど・・」
そんなにお酒を飲んでいたら体調が良いわけがないですよね。
アルコール量は適切か。むしろ飲まないようにできるか。
そこをチェックしてみてください。
便の様子
便には健康状態が表れます。
- 臭いがキツいー臭いと嫌気性菌の増加で腸内環境が悪い→野菜を摂る
- ベッタリとしているー炭水化物が多め
- お腹を壊して下痢っぽいー香辛料、油、辛いものを食べすぎ
睡眠時間と質
睡眠がしっかり取れているのかも考えるべきポイントです。
8時間睡眠がやっぱり大事です。
「4、5時間しか寝てなくて、何か私、元気でないんですけどどうしてですか」と言われたらそれは寝ていないから。
「でも通勤時間2時間ぐらいかかっちゃうので全然寝られないんですよ」という場合、やっぱり働き方の見直しが必要かもしれません。
休息の取り方
1日の働きの中で2時間ごとに10分or5分取っているのかも大事です。
昼休みの時間にちゃんと休みを取れているのか、スマホをいじってずっと頭を働かせていないか。 昼寝を取れるなら取った方がベター。 (15分ぐらい寝るのがいいです)
目を閉じているだけでも休息になります。 5分ぐらい目を閉じている時間って結構大事です。
適度な運動
運動はちゃんとできていますか。
ジムに行ってガツガツ筋トレするわけではなく大切なのは「有酸素運動」です。
1日1万歩くとよいとエビデンスが出ていますが、それは無理でもちょっと歩いた方がいいです。 逆に動いていないとやっぱり疲れは取れません。 体を動かしてある程度血の巡りを良くしたり、リフレッシュすることで疲れは取れていきます。
年齢や身体の病気の有無
「昔は結構動けたんですけど、今は全然動けないんですよ」
それは当たり前の話です。
過度な欲望を抱えていませんか?
理想が高すぎませんか?
チェックしてみてください。
ストレスの管理
今、生活で何か問題を抱えていませんか?
問題を抱えていて、それが修正できていない。
認知の歪みがあって、それを修正できていない。
ストレスがあって、解決に向かっていない。
問題解決に向かっていなくて我慢だけしているとか避けているだけだと、ストレスが解決していなくてストレスの負債が溜まっていきます。それは疲れますよね。
これらが当てはまらない場合は病気を疑うことも
これらの問題がある程度解決しているのにも関わらず調子が悪いのであれば、病気の可能せも無きにしも非ずです。
うつ、ガン、糖尿病。身体の病気はないのか?など疑います。
身体の病気ではなくて疲れやすいなということであれば、これら8つを見直してみてください。
自己肯定感が低い=疲れやすい?
受け入れること
あなたは焦っていませんか?
合理的な行動が取れないけど「やらないといけないのにできてない!」と言って焦っているパターンは多いそうです。人間は自分の意識を脳が生み出し、脳が自分の世界観をつくっていることが、最近行っているワークショップで分かってきたと益田氏は言います。
現実と自分の中の理想や自分の中の考えにズレが起き、このズレに対して、やらないといけない、できていないとずっと思っているから「自分はダメな奴なんだ」と思い込んでしまっている。
脳の「べき思考」や自分のことが好きになれないせい。でも一人で抱え込んでいる人は多いようです。
疲れやすい体質を直すには
- ストレスを感じないようにする
- 休みを取る
でも、できない理由は現実を受け入れられてないからです。
ではどうして休めていないのか、現実を受け入れられてないのかというと、自分を肯定できていなかったり、他人よりも劣っている自分というのを肯定できていないからなのかもしれません。
自分はダメなヤツだからもっとがんばらなきゃいけない。
自分はダメなヤツだから好きになれない。
自分はダメなやつだから今のままではいけない。
そういう思いでずっといたら、疲れますね。
なのでこんな風に考えてみましょう。
「自分はダメだけど仕方ない」
「自分はアホだけれど楽しくやろうかな」
「自分はしょうもないヤツだけれど、疲れてるから休もう」
「まあしょうもないけど、いいとこあるじゃないか」
「俺だってね、頑張っているんだからそれは仕方ないじゃないか。運が悪かったんだよ」
「あなたたちはもっと頑張れって言うかもしれないけど俺にはできないんだ」
そういう開き直りも大事です!
考え方を直す方法
がんばらない、サボっても大丈夫という経験をする。(手を抜く)でも、それがなかなかできないんですよね。そこで益田氏はこう提案しています。
自分の考え方(記憶)の部分を再学習する
👉新しい情報をインストールすることによって、自分を作り変える
- 努力しない人が主人公でハートフルな漫画、映画、ストーリーを見る →こんな生き方があるんだなということを理解する
- 禅、老荘思想 →あるがままを受け入れようという思想を勉強してみる
- スポーツ、レクレーション →みんなで一体感を味わうとか集団行動をする(ダメな自分を受け入れるとか、みんなでいることを受け入れるという治療法)
まとめ
疲れやすいのには2つの理由があることがわかりました。
休んでいないから
自分のことを愛していないから
毎日の生活を整えて、手を抜いて、さぼって。ダメな自分でももっと愛してあげて、現実を受け入れていきましょう。